三歳の七五三は正直言って大変です。初めてのお着物に、初めての下駄や草履。さらに女の子ならヘアセットまで。朝早くから準備に時間がかかります。さらにロケ地まで移動したりして、写真を撮るまでにくたびれてしまう子も。
普段より動きが制限されてしまうので、それだけで不機嫌。さらに初めて会うカメラマンやアシスタントに人見知りをし、グズグズしてしまう子やそっぽを向いてしまう子もいます。
最初から機嫌がいい子なんて珍しい。終始ずっとニコニコのお利口さんなんて一握り。大抵の子は、ずっと泣いてる、ずっとふくれっ面、ママの抱っこから離れられない、座り込んでストライキをする、逃げ出しちゃう…。
スイッチが入るタイミングがきっとある
でも、どんな子でもスイッチが入るタイミングがきっとあるんです。ロケーション撮影にはあちらこちらにそんなきっかけがたくさん隠れています。例えばパパにしてもらったたかいたかいで、星型の紅葉にタッチできたり…
どうしても歩けなかったらちょっと休憩してみます。ママに元気が出るようにもらったお菓子がおいしかったり、アシスタントのお姉さんが貸してくれた風車や紙風船が楽しかったり…
池の中の鯉を見つけて、みんなで一番大きな鯉を探したり…
大好きなじぃじに抱っこしてもらって探検したり…
大好きな鳩さんを見つけ無我夢中で追いかけ回したり…
池の上の大きな橋を、自分の足で渡れた時には嬉しくってピースをしてくれます。カメラマンを見つけて「おーいおーい!こっち!!」と手を振ってくれる子もいます。
みんなスイッチは様々ですが、きっとどこかで入るんです。パパやママにもたくさん協力をしてもらってでた自然なお子さんの笑顔は宝物です。
途中で疲れちゃっても大丈夫
ロケーション撮影はたくさん歩きます。小さな子供の足には大変です。もうすぐゴール!という直前で力尽きちゃうこともあります。
そんな時にはママに助けてもらいます。子どもはママの抱っこが何より一番好き。
今日一番の最高な笑顔を引き出すことができます。
笑った顔も泣いた顔も、全てが愛おしい
三歳の七五三は本当に大変です。終わった後はママもパパも子供もへとへとです。ただそこまでしても写真を撮る価値は絶対にあります。何年後、何十年後に見返せば、ふくれっ面だって泣いた顔だって全てが愛おしい。この時こうだったなぁと、いつでも三歳だった頃の等身大の我が子を思い出せます。